2020年から新型コロナウィルスの影響によって、インターネットは大きな変革を迎えています。リモートワークをはじめ、ウィルス感染がないように、非対面式のビジネスに対して、国からの補助金が出るなど働き方や販売方法が大きく変わる転換期と言えます。

特に、ネットショップは時代とともに誰でも気軽に作れる時代となり
また、仕組み自体もかなり使いやすくなりました。
このコロナの時期に、ネットショップを始めてみようと思われる方も多いと思います。

ネットショップと言っても様々ありますが、気軽に始めれるネットショップの代表例として「BASE」と「STORES」があります。テレビCMなどでも放映されておりますので、ネットショップを始めるならまずこの2つが思い浮かぶのではないでしょうか?

ただ、この2つのネットショップ。確かに良く似ているのですが、使ってみると全く違った特徴があります。もし、「BASE」と「STORES」どちらを使えば良いかわからないとお悩みの方は、是非この記事を読んでください。

ネットショップを選ぶときに考えるべきこと

ネットショップ「BASE」と「STORES」

まず、どちらが良いかを知る前に考えていただきたいことがあります。
それは、「あなたが何を求めているか」です。

正直言って、「BASE」と「STORES」コッチが断トツに良い!ということが出来ないほど双方ともに良いサービスです。どちらかが完全に劣っていて、こっちを選べば良いとなれば非常にわかりやすいのですが、そうではありません。

他サイトなどでは、「これが良い」と断定されているページもありますが、
実際に双方ともに使ってみて、これが良いと断定できる方が逆に嘘っぽいと感じるほど
双方ともに良いサービスだと思いますし、使ってみると一長一短な部分があることがわかります。

ですから、2つのサービスを選ぶ際には、まず「あなたが何を求めているか」を考えて欲しいのです。総合的というよりは、一番譲れないことを3つ程度、1位から3位まで順位をつけて判断していただければ非常にわかりやすいと思います。

では、判断基準を定めたら、
次に「BASE」と「STORES」の特徴について
3つの観点から判断していきます。

考えるべき3つのポイント

決済手数料と決済手段

ネットショップを運営するにあたり、やはり気になるのは決済手数料です。
決済手数料は売上に直結しますので、決済手数料がより安いネットショップを選ぶのが良いと思います。

実際に、具体的にどれほどの違いがあるのかは以下の通りです。

BASE 決済手数料: 6.6%+¥40
STORES 決済手数料: 5% 【有料プラン】 決済手数料: 3.6%

これを見る限り、STORESに圧倒的なメリットがありますね。
ちなみに、この決済手数料は送料にもかかりますのでご注意ください。

それと同時に見ないといけないのが決済手段の豊富さです。
クレジットカード決済で支払う方がほとんどではありますが、代引きがあると便利だと思う方もいらっしゃるので、決済手段が豊富であればあるほど、顧客から見ると買いやすいということになります。

決済手段については

【BASE】

  • クレジットカード決済
  • コンビニ(Pay-easy)決済
  • 銀行振込決済
  • キャリア決済
  • PayPal決済
  • 後払い決済

【STORES】

  • クレジットカード決済
  • コンビニ決済
  • キャリア決済
  • 銀行振込決済
  • Paypal決済
  • 翌月後払い決済(Paidy)
  • 楽天Pay
  • 代引き(有料プラン)
  • Amazon Pay(有料プラン)

これを見る限り、STORESに軍配が上がるように見えますが
1点注意が必要なのは、STORESの場合は、取捨選択が有料プランでないとできないということです。

例えば、「キャリア決済はやめておこう」「銀行振込は面倒だから採用しないでおこう」という選択はできず、基本全ての決済手段を採用しないといけません。

この決済手段の中でも、注目すべきなのは「代引き」です。

クレジットカードを入力するのは「嫌だ、怖い」と思われる方は一定数いるので
代引きがあると、非常に売れやすくなります。ただし、代引きが設定できるのは有料プランだけですから、ここは月額費用1980円との費用感で決めるのが良いと思います。

また、全ての決済手段を採用することで懸念されるのは「後払い」です。

顧客からみると、後払いというのは、商品が届くかどうかの心配をしなくていいというメリットがありますが、販売者から見ると、払ってもらえないというリスクになります。

よく、「後払いで払ってくれないという顧客がいるのですがどうしたらいいですか?」といったご相談を受けることがありますが正直、払ってもらえない場合は「仕方ない」となることが多いです。
もちろん、支払い請求や内容証明などの手段はあるもののそれも見過ごされる可能性があります。

内容証明というのも、債務者に心理的圧迫を加え、回収を実現しやすくするという
心理的な部分への影響力しかないのが事実で
さらに言えば、代金支払いの裁判で決着をつける以外方法がないのです。

ようは、そこまで時間や労力をかけて裁判するのか?
ということにもなりますね。ですから、「仕方ない」となるケースが多いです。

ですから、決済に関しては圧倒的に優位性があるのはSTORESですが
後払いへの対応についてだけは、若干注意が必要になります。

とはいえ、「払ってもらえない」というのは稀なケースですのでご安心ください。
6.6%+¥40と5%では、毎回の購入で1.6%+¥40の差が出てきます。送料にも同様に差が生じるので大きいですし、それが有料プランの3.6%となれば、3%+¥40という差が出ますから、決済についてはSTORESに軍配が上がると言えます。

その他追加機能

追加機能が豊富にあるかどうかは、ショッピングカートの選択においても重要なポイントとなります。「BASE」と「STORES」には、基本的なショッピングカートとしての機能はきちんと入っていますので、追加の機能がどうなのかで比べるのです。特に、注文が多くなると面倒になるのが郵送時に必要な情報を出力できる「送り状」の有無です。

お届け先や日時指定などの注文情報を送り状に手書きし、ヤマト運輸や郵便局を利用してお客様に配送するというとてつもなく面倒なことを毎回したいと思われる方は少ないと思います。

特に、お届け先などの情報は手書きだと間違える可能性が高くなるので、できる限りパソコンとプリンターで自動で終わらせたいです。

そこで重要なのが「送り状のデータダウンロード機能」です。

BASEでは、送り状ダウンロードが可能で、さらにB2クラウド・Webゆうパックプリント・クリックポスト・e飛伝Ⅱにも対応しているので、あらゆる配送手段で簡単に情報を印刷することができます。

STORESでは、送り状ダウンロードは有料プランのみ使用可能で、無料プランでは使用できません。また、有料プランにおいてもB2クラウドのみ対応ということで、自ずとヤマト運輸での配送が決定的になります。

ヤマト運輸を利用して配送するのであればよいですが、ゆうパックを使う場合であれば
また新たな手間が増えてしまうので、BASEに軍配が上がると言えます。

機能という意味では、幅広く様々なことができるのが「BASE」です。
「STORES」は基本的な機能はありますが、細かな設定ができません。
細かな設定が必要な場合は、BASEがよいでしょう。

多くの機能を必要としない場合は「STORES」でもよいですが、ショップが大きくなるにつれて機能が欲しくなることもありますから、ある程度の妥協は覚悟しておく必要があります。

使いやすさ

使いやすさでいうと、STORESに軍配が上がります。
というのも、機能がBASEと比べて少ないからです。

BASEでは、様々な追加機能をどんどん追加することができます。逆に機能が多いのでその分「あれも」「これも」設定が必要となり、その分使いやすさが失われます。
その他においても、デザインなども詳しく変更できるので、痒いところに手が届く反面、難しく感じる人もいるかもしれません。

簡単で使いやすい「STORES」
色々設定できる「BASE」

という感じです。
STORESは、使いやすく簡易的にショップを作れる。
ということですね。

3つのポイントを挙げてきましたが
正直言って、BASEもSTORESも甲乙つけがたいです。

また、有料にするのか、無料でいくのかも重要な判断基準です。
BASEの場合、手数料が多いですが月額なしでほとんどの機能が使えます。
逆にSTORESは、無料プランだと大きな制限がかかってしまい
自ずと1980円の有料プランが必要となります。

1980円は月額でかかるので
気軽に無料で…と思う方にはお勧めできません。

ですから、どんなショップを目指しているのか。
どんな商品を売っているのか。
どれくらいの売上をあげたいのか。

この3点から判断することが望まれ、
初めに決めた、判断基準にどちらが当てはまるのかが
選ぶ際のポイントになります。

ネットショップは、売れないと意味がない

どんな方でも、非常に簡単にネットで物が売れるツールが、しかも低価格でできるというのはありがたいですよね。

ただ、物を出したら「売れる」わけではありません。
実は、多くの人がとりあえずネットショップを開店したけど売れないと悩んでいます。

「メルカリは売れるのに…」
こんな話を聞くこともありますが、メルカリとネットショップは、そもそもの構造も違いますし、あまりに安易にネットショップを始めたのだな…と感じます。

必要なのは「売れる仕組み」と「売れ続ける仕組み」です。
勘違いしていただきたくないのは、売れたから「売れ続けれる」わけではないということです。本当に難しいのは「続ける」ことです。

そのためには、ネットショップを始める前から、しっかりとした「売れるための設計図」が必要になります。設計図が間違っていたら、当然出来上がったネットショップは「売れない」でしょう。特にネットを通した販売においては、「買いたい!」と思わせることは非常に難しいです。例えば、文章しかり見せ方しかり…数え切れないほどです。

どうせなら、初めから「売れる設計図」を元にネットショップを立ち上げたいですね。

結局「BASE」と「STORES」どちらがいい?

高機能で将来性のあるショップという意味では、「BASE」に軍配が上がります。
商品のオプションなど細かな設定ができ、一括配送の処理などは様々な配送会社(ヤマト運輸や日本郵便など)が選べるので、色々な部分にしっかり手が届くというショッピングカートと言えます。ですから、高機能でしっかりとしたカートをお望みの方は「BASE」で決まりです。

ただ、デメリットはやはり決済手数料でしょう。
どうしても手数料が高い(6.6%+¥40)です。今後下がるといいのですが。

簡単な機能だけあれば良い・決済手数料を低くしたい方は「STORES」が良いと思います。
また、代引きや楽天payなどの決済が必要な方は「STORES」で決まりです。
ただSTORESであれば、やはり月額会員(スタンダード:月額料金1,980円/月、決済手数料 3.6%)にしたいところです。ヤマト運輸の送り状をCSVで出せないのは、かなり手間が増えます。

そこは、決済手数料の低さと手間が軽くなることと、月額の費用を天秤にかけてください。

機能や価格については、個人的には「BASE」かなと思います。
確かに決済手数料は高いですが、他の高機能なショッピングカートなどでは5%程度の金額でたくさんあります。

カラーミーショップやショップサーブなど、今までECを立ち上げると言えばコレという安い部類に入るショッピングカート機能のある仕組みで、見積り依頼してみたら、「意外とBASEでも安い」と思われるかもしれないですから。

とは言っても、その悩みの全ては「売れて利益がでないと無意味」ですよね。
そのためには「売れる仕組み」と「売れ続ける仕組み」をしっかり構築する必要があります。結局、売れないとネットショプを持っている意味ないですからね。

インターネットで物を売るのは、コツが必要です。
リシンプルでは、ネットで物を「売る」ためのアドバイスやコンサルティング、サイト作成などを行っておりますので、
「どうすればいいかわからない」「売れない・不安」と思われる方は一度お問い合わせください。

永井 洸太朗

永井 洸太朗

アートディレクター / クリエイティブディレクター マーケティングからデザインまで、幅広い知識と技術で、クライアントへ最高のパフォーマンスを提供するディレクター